なりたい自分づくり

「この人たちは、将来どうなりたいという考えを果たしてもっているのだろうか」、あるグループを見てそう思った。かつての時代、職場は自己主張の強い人たちであふれていた。しかしながら最近は、仕事は仕事、給料をもらう手段にすぎず、気の合った仲間と今を楽しく生きて行ければいい、マネジャーとして人間関係に揉まれながら仕事をするよりも専門性を身につけてエキスパートとして煩わしさなく仕事に打ち込みたい、特に女性にこのような傾向が強い。結婚、産休育休、育児しながらの職場復帰を考えると無理もないことだろうか。

そこでそのグループに個別面談で以下のようなことを聴いてみた。貴方は将来どうなりたいですか(なりたい自分)、そのためにはどのような努力が必要ですか(必要な知識とスキル)、会社にどのようなサポートをしてもらいたいですか(環境づくり)。そうすると皆、語りだした。なんだ、皆、自分の夢を持っているんだ。かつてのような自己主張はないが、聴けば皆、なりたい自分についてどんどん口を開いてくる。こちらが引き出していなかっただけと改めて反省させられた。

であればなりたい自分を見える化しようではないか。そしてお互い半年に一度、振り返ろう。その日を機会に、以前よりもコミュニケーションがうまくてきたような感じがする。ある意味、この夢づくりは最も大事な教育かもしれない、そしてこの根本的な課題に上司と部下が向き合っている限り、他の課題は容易に解決できるのではないだろうか。