付加価値

(1)付加価値とは、物事を生み出す過程において新たに付け加えられる価値である。売上から、メーカーであれば材料費や外注費を、小売業であれば仕入を差し引いたものである。価値がなければ物は売れず、それを作っている会社の存在価値さえなくなる。人も同様である。(2)人の仕事の価値は、当然のことながら、やっている本人ではなく、依頼者が決める。上司であり、さらにその上のお客様だ。仕事の価値とは、クオリティであり、コスト(所要時間・労務費)であり、スピードである。人よりも正確で、早く、なおかつ依頼者の期待を超える仕事でなければ価値はない。そこにこそ付加価値アップの要因がある。一方、本当にそれだけのコストをかけてまでやる仕事か?といった時に初めてゼロベースで仕事の価値を再評価できる。それこそが業務改善の本質である。(3)いずれにせよ、物やサービス、人、仕事、会社、それぞれが世の中からより高い価値を見出してもらうことができるかどうか、あるいは業務改善等によってコストを抑えられるかどうか、ブルーカラー、ホワイトカラー問わず、グローバルな付加価値づくり合戦の始まりである。

性悪説

厳しい時代の幕開けである。厳しい時代だからこそ企業においては部下に、家庭においては子供に対して自然に厳しくなるというもの。ところでそもそも私は「人間と言うものは何もなければ怠けようとする動物である」という考えをもっている。だからこそ道徳や規則が必要だとも思っている。何もなければ堕落すべきであろう人間が世の中で経験をつみ、理性をもって物事を判断できるまでに成長する。まさしく人の善の行為は後天的習得によってのみ可能とする性悪説の考え方である。厳しく言わなければ部下は動こうとしないと思うのか、作業環境さえ用意すれば自発的に人はやる気を出すと思うのか?現実的には、前者のケースが多いのではないだろうか。何度、同じことを言わせるのか!一向に指示待ちの姿勢が変わらない。そういったことを経営スタッフから耳にすることが実に多いことか。もちろん、事細かに観察すれば人の成熟段階によって多少なりとも前者から後者へと移行していくということは理解できるのだが。