リーダーに欠かせない傾聴力

これからのリーダーには傾聴力が必要不可欠である。こちらの言いたいことだけを話す、これでは一方通行になってしまう。人は人と関わり合って仕事をする。相手の思い、本音を知らずして良い仕事は出来ない。そのためには、傾聴力。まずは時間がかかってもきちんと相手の意見を聴こうとする姿勢が大事だ。次に本音を聞き出すヒアリング技術である。質問方式で出来るだけ相手に話をさせること、意図や本音を引き出すのである。そのためには警戒感のないムードの中で、答えやすい質問を行い、適度にあいづちをうったり、時には展開させて盛り上がったり、最後には相手の意見をまとめてあげることだ。これは意外と難しい。相手の意見を聴き、まずは間違っていても意見を尊重する。その上で自分の判断、アドバイスを与え、やる気にさせる。それが全く出来ないというのであれば人の上に立つ資格はない。

優れた経営者に欠かせない先見力と決断力

新型ウィルス感染がパンデミックに!いよいよ世界同時大不況の様相を呈してきた。しかしながら不況と言って何もせず手をこまねいているだけでは現況は変わらない。大事なのはこういう時こそ先を読み、今なすべきことを整理し、他社に先駆けて手を打っていくことである。そのためにも経営者には先を見る目が求められる。とは言え多くの経営者は中期、すなわち3~5年先の状況は見えているもの、ではどこで違いが出てくるのか?それが決断力だ。分かっているのに踏みきれないのである。その傾向は後継者に多く見られる。一方、創業者は腹をくくっている。ゼロからはじめただけに、また新たにゼロから始めればよいではないかと思っている。さあ動こうではないか!中期も読めないのであれば先見力なし、読めているのに手を打たないのは決断力なしである。

事業承継は不易流行の精神で

世の中では今、多くの企業で世代交代が行われている。この事業承継は、これを機に、さらに成長するか衰退するか、企業経営の歴史の大きな分岐点と言えよう。そこで進言したいのが、後継者には、これまでの良き風土、仕組みを継続しつつ、徐々に改革を図って欲しいということだ。これまでの伝統や先代社長の考え方をしっかりと受け継ぎ、徐々に自分自身の考えや手法を導入していくことだ。血(体質)を一気に入れ替えては死に体となる恐れがある。松尾芭蕉の俳諧の哲学、不易流行とは、「不易」は永遠に変わらない伝統. や芸術の精神,「流行」は新しさを求めて時代に合わせて変えていく、改善、改革を指す。そのためにも、事業承継におけるバトンタッチの両者が少なくとも一定期間(3~5年)、並走することが極めて重要と言える。

上層部のコミュニケーションが企業活性化の第一条件

企業とはまざまな考えを持った多くの人の集合体である。だからこそ、主義主張や見解の相違があって当然である。しかしながら、いかなる時も方針だけは、ひとつでなければならない。そうでなければ上層部のコミュニケーションギャップが下部の組織に、また部門間の横の連携に大きな混乱をもたらすことになろう。まずは、さまざまな考えをひとつの方針に集約する場をもつことが最も重要だ。それが取締役会、幹部会議等々である。もちろん会議の中身が大切であってただ集まればよいというものではない。機械加工のE社は、社長、専務、取締役本部長と方針が違っていた。聞いてみると役員会が社長の一方的な話で終わっていた。ありがちだが、これでは駄目だ。上層部のコミュニケーションなくして企業内のコミュニケーションは成り立たない。活性化はあり得ないのである。上層部がお互いに言うべき時にものを言える、それこそが企業活性化の第一条件である。