リーダーに欠かせない傾聴力

これからのリーダーには傾聴力が必要不可欠である。こちらの言いたいことだけを話す、これでは一方通行になってしまう。人は人と関わり合って仕事をする。相手の思い、本音を知らずして良い仕事は出来ない。そのためには、傾聴力。まずは時間がかかってもきちんと相手の意見を聴こうとする姿勢が大事だ。次に本音を聞き出すヒアリング技術である。質問方式で出来るだけ相手に話をさせること、意図や本音を引き出すのである。そのためには警戒感のないムードの中で、答えやすい質問を行い、適度にあいづちをうったり、時には展開させて盛り上がったり、最後には相手の意見をまとめてあげることだ。これは意外と難しい。相手の意見を聴き、まずは間違っていても意見を尊重する。その上で自分の判断、アドバイスを与え、やる気にさせる。それが全く出来ないというのであれば人の上に立つ資格はない。

上層部のコミュニケーションが企業活性化の第一条件

企業とはまざまな考えを持った多くの人の集合体である。だからこそ、主義主張や見解の相違があって当然である。しかしながら、いかなる時も方針だけは、ひとつでなければならない。そうでなければ上層部のコミュニケーションギャップが下部の組織に、また部門間の横の連携に大きな混乱をもたらすことになろう。まずは、さまざまな考えをひとつの方針に集約する場をもつことが最も重要だ。それが取締役会、幹部会議等々である。もちろん会議の中身が大切であってただ集まればよいというものではない。機械加工のE社は、社長、専務、取締役本部長と方針が違っていた。聞いてみると役員会が社長の一方的な話で終わっていた。ありがちだが、これでは駄目だ。上層部のコミュニケーションなくして企業内のコミュニケーションは成り立たない。活性化はあり得ないのである。上層部がお互いに言うべき時にものを言える、それこそが企業活性化の第一条件である。

客観性

以前も主観と客観のバランスについては述べたことがある。今回はその中で「客観性を如何にして保つか?」についてである。
私は、それは多くの人に聞くこと、そして深く聴くことだと思う。一見、簡単なようだが思っている以上に習慣化させることは難しい。
私は、常に5人を目安に自身の考えを問うている。その人の立場、年齢、性別を変えて、である。
そして過半数の同意を得たとき、自身の考えは市民権をもったと判断している。
一方で深く聴く。これも大事だ。相手は表面的にこちらの考えに賛同している振りをしているかも知れないからだ。そこは本音を聴き出す傾聴力を発揮。「貴方はどうしてそう思うの?」「なるほどそうかも知れない」「だったら貴方ならどうしてた?」などと相槌と質問を繰り返し、相手の心の中を伺ってみる。これからのリーダーシップは、達意力以上にコミュニケーション力が大事かも知れない。

意思疎通

意思疎通とは、英語で言えばコミュニケーション。つまり言葉、あるいは非言語を通じた受発信行為である。言語とは、話し言葉や文字、非言語とは、身体言語であり、身振り手振りなどである。コミュニケーション能力とは、相手が理解できる達意力と相手の真意を汲み取る感受性で決まる。うまくいけば理解され、うまくいかなければ誤解を生む。互いの気持ちが良い方向で高まってくれば共感となり、そうでなければ反感となる。達意力の基本は、発声と発音。声のか細い人や滑舌の悪い人は不利である。その他、話の内容が簡潔で分かりやすいかも関係してくる。一方、感受性は、心で聴く力である。相手の身になって聴く姿勢であり、感情移入である。うなずき、相槌をうち、話を聴く内に自ずから同化していく。これらは力という能力的な表現がされているが、実際のところは姿勢、心がけによるところが大きいような気がする。

阿吽の呼吸

阿吽の呼吸とは「複数の人々がある事をする時に気持ちが一致する微妙なタイミング」とある。先日、ある企業の部長が部下に対してもう少し阿吽の呼吸を分かって欲しいと言っていたのと思い出した。親兄弟ですら難しいのに。。。何よりその部長は殆ど部下とのコミュニケーションの時間をとっていない、にも関らず阿吽の呼吸などと無理難題の要求をしている。この部長が本当にこの状態を求めるのであれば部下と寝食を共にする、それが現実的でないのであればせめて毎日、きめ細かなコミュニケーション、指示報告が欠かせないだろう。もっとお互い相手の懐に入り込む、例えば考えの違いがあれば納得するまで話し合うべきである。それをさぼって阿吽とは到底無理な要求である。