労働生産性

OECD(2017年のデータ)によると日本の時間当たり労働生産性(就業1時間当たり付加価値)は、47.5ドルで米国の3分の2の水準であり、OECD加盟36カ国中20位とのこと。原因はなんだろうか?私は、日本人の競争意識の欠如、そして時間生産性に対する意識の低さにあると思う。それは皆に平等に与えられているこの貴重な時間をいかに大切に使って他者に優位に立ち、仕事を確保するか、そして充実な人生を送るかという目的意識である。仕事を効率化させてその後のプライベートを楽しもうという目的感のない行動習慣にある。学校では効率を教えないし、会社も処遇制度が実質年功序列で曖昧な人事考課がまだ多い。現場というよりスタッフの生産性を推し量る明確な指標の設定とマネジメントが未確立なのであ。新卒、中堅、ベテランに関わらず、しっかりと生産性を評価し、大きく処遇に差をつける時が今、来ている。それに早く気付かなければこの状況は変わらないだろう。

労質

ここでの労質とは、労働者の量と質からくる私の造語である。今、世の中は労働力不足真っ只中。そこで各社共、採用に躍起になっているようだが、恐らくこれも2020年がピークになるだろう。いよいよポストオリンピック、中国発の大不況がやって来る。米国の一見根強そうな景況も一変する。その時に皆気づくだろう。社員は数でなく、質だと。大事なのは思考の生産性である。それが高い人は低い人の数倍のタスクをこなす。確かに誰しも24時間という持ち時間は平等だ。しかし今やITやAIの時代。ツールはふんだんにある。重要なのはそれを使いこなすことができる人、労質の高い人がいるかどうかである。出来ない人が数人よっても叶わない。企業経営における費用(人件費)対効果は明らかである。これからはしっかりと人を見極める時代、少数精鋭の時代である。

「時が経つのが早い」という言葉を聴くことがある。気持ちは分からなくもないが、時間の流れはいつの時代も誰にとっても同じはずだ。つまり早いと思っている人の「考える、動くスピードが徐々に遅くなっている」のである。ある人は「先のことは分からない」とも言う。人口減少、少子高齢化、環境保全、美と健康への思い等々。果たしてこれらの事象はこの先10~20年後までに変わるだろうか。多くは見通せることだ。「先のことが分からない」ではなく、「分かろうとしない、見ようとしない」だけである。先送りしている時期ではない。ポスト五輪2020、各企業経営者はどう対応するのだろうか?

時間

人が生活していく上で共通の制約条件が時間であり、またそれは、「1日24時間、万民平等」という要素をも含んでいる。ところで私は、仕事の管理というのは、今、何をしなければいけないかを記録し、消し込むことだけで終わってはならないと思っている。それをいつするかという時系列に落としてこそ、確実性や効率性が高まるからである。あらゆる事を時間という流れの中でうまくコントロールできるかどうか、これが仕事の出来る人であり、それは時間の使い方のうまい人なのである。そのためには、まず先手先行で物事を考えていく習慣が大事であり、例えば、常に1週間先を見ながら仕事の段取りをしていくことである。後手に回っての間際仕事では、目先優先で良い仕事は出来ない。選択の幅も限られる。とにかく時間は有限だが、その使い方によって生まれる可能性は無限である。物理的には無理だが、精神的に人生を2倍楽しむことは時間の使い方次第で十分可能と言えよう。